恋の片道切符を眺めていたものの、興味のない彼に急かされて正門のある方角に歩き出します。
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国際色豊かな防衛大学校
開校記念祭の防衛大学校は都心の駅前のような人混みです。
「あった、留学生の屋台だよ。」
「留学生、いるんだ」
「友好国の士官候補生たちが防衛大学校に来てるし、防大から派遣されることもあるよ。」
自衛隊、防衛大学校にそんな制度があることを知りませんでした。
留学生たちはアジア系が多いようで、アジアの様々なごはんが屋台に並んでいました。
アジアンフードは世間でも流行っているのも相まってここ防衛大学校の開校記念祭でも大人気 長蛇の列です。
「いらっしゃいませ~」
「おいしいですよ~」
「毎度ありがとうございます!」
聞けば、日本語もしっかり話せています。
語学習得の期間があるとはいえ、遠いところからこの厳しい寮生活をこなし、外国語も覚える海外の士官候補生たちに尊敬の念を持ちます。
「一年生の時は『ワタシニホンゴワカリマセン』って逃げ回ってたのに立派になったなあ」
一年生の留学生はそうやってうまく立ち回るそうです(笑)
日本と違い、士官の社会的地位が認められていることが多い海外との人的交流は自衛隊の幹部を養成する防衛大学校も、留学生側も戸惑うことも多いそうですが、途切れることなく続いています。
個性豊かな防衛大
屋台でご飯を買って、棒倒しまで時間を潰す為、校内をうろうろすることになりました。
軽く見回しただけでもビブリオバトル、学生バンド、ダンス、茶会、応援団のパフォーマンス、見ごたえのあるイベントばかりです。
真面目でお堅いイメージしかなかった防大生の学生らしく自由なところをたくさん見られました。
「あ、そろそろ棒倒し始まるよ。」
ちょうど棒倒しが開催されるグラウンドの前の自衛隊広報の屋台を見物していたわたし達は、始まることが手に取るように分かりました。
それぞれの大隊の前で大隊カラーのシャツを纏った男子学生たちが、雄叫びをあげているのです・・・・・
「ソイヤソイヤ!」
「おおーーー!!」
大量の男性の大声など体育会系とは無縁のわたしにはやはり衝撃的です。
そんな光景も棒倒しファンには楽しいらしく大きなカメラをもった人たちや家族がシャッターを切っています。
「グラウンドからじゃ見えそうにないね・・・」
「うん。熱気がやばい」
わたし達は大隊の屋上から戦いを見守ることにしました。
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