スポンサーリンク

※本ページにはプロモーションが含まれています

防衛大学校卒業式(後半)

『帽子投げ』の後、走り去っていった彼を含めた卒業生達。

怒涛の勢いで走り去って行った彼らは、暫くしてと戻ってきました。

そう、防衛大学校の卒業式は、卒業式だけでは終わりません。

前の記事>>防衛大学校卒業式(前編)

スポンサーリンク

走り去るのは、着替えのため?!

(あれ?制服が… )

見慣れた紺色の詰め襟、ハイウエストのパンツではなく、

陸海空それぞれの自衛官の制服へと着替えていました。

帽子を投げて、着替えると、防大生から自衛官へと変わる式典「任命式」が始まるからです。

(結構あっという間に防大の制服を着なくなるので、記念撮影などは朝のうちにやっておくと思い出になるかと思います。)

自衛官としての宣誓を読み上げ、それぞれの陸海空の代表学生たちのあとに整列している彼らは初々しく、会場にいる教官や、自衛官、防衛省職員の方の感慨が伝わってくるようでした。

やっとお昼…いえ、なかなか休めません

「午餐会(ごさんかい)行こうか〜」

任命式も終わり、別々の席にいた彼のご両親と合流できました。

「午餐会?ってなんですか?」

「ランチみたい!息子も食べれるって」

やっと彼に会える!と喜んで、記念講堂から午餐会の会場へ向かいましたが、ここから疲労困憊になるとは、あの時の私はまだ予想していませんでした……

午餐会の会場に着くと、所狭しと並べられたテーブルにたくさんのお寿司や洋食オードブルが置かれていました。

(さすが防大、量がすごいな〜)

人数的なこともあり、立食形式でした。

「あ!彼くん!!」

「おお〜よく似合ってるぞ」

要員の制服に着替え、襟元には金色の桜がキラキラ輝いていました。

一気に大人になったようで、不思議です。

防大の制服は学生っぽい詰襟だったからか、ジャケットにネクタイを締めていると、かなり雰囲気が変わります。

彼もちょっと照れ臭そうにしています。

雑談もそこそこに、防衛大臣の祝辞がはじまり、みんな正対して聞き入ります。

次は、議員、そして、来賓、……

と、皆様の祝辞は止まりません。

 (……?!)

時計をちらっと見ると、「来賓の挨拶」は1時間近く経過してしまいます。

彼は立っていることに慣れているからか涼しい顔をしていましたが、スーツでビジネスカジュアルにハイヒールの私は足が棒のようになりました……

「では、会食をはじめさせていただきます…乾杯…!!!!」

来賓の方の挨拶に、助かった…と会場全体が言ったような気がします。

お茶を手に乾杯して、やっとお昼を食べられました。

防大のご飯はおいしくないって彼は良く言ってたけど、空腹からなのか、とてもおいしかったです(笑)

スポンサーリンク

防大生たちの門出

午餐会では、いつもぼんやりしているように見えた彼の意外な姿をたくさん見られました。

教授や教官にお酌をしに行き、きちんと挨拶してそつなく談笑していたり

同期らしい学生と楽しそうに戯れ合う姿。

(いつも店員さんとかに無口で電話も苦手なのに… )

彼は自衛官としての社会人の顔をきちんと持っているようでした。

午餐会が終わると「花道」を後輩たちが作ってくれ人の輪を卒業生たちは潜っていきます。

後輩に『熱心に指導』していた卒業生たちは軽い仕返しを受けるとか…

一通りのイベントが終わると、彼らの部屋に帰り、段ボールを幹部候補生学校に送り、残った荷物をまとめます。

続々と部屋に訪れる後輩たちと写真を撮影する彼の横顔はどこか遠くにあるように見えました。

スーツケースを持って、正門を出ます

 「着校日を思い出すな〜」

彼は、はじめて防衛大学校に来た日を思い出しているようでした。18歳で親元を離れ過ごした厳しい4年間が胸に迫ります。

「次の幹校でも頑張らないと」

「そういえば、まだ次も学生なんだもんね」

前を見つめる彼に寂しいなんて言えませんでした。

幹部候補生学校への着校日は、陸海空それぞれで違いますが、短い要員は、防衛大学校の卒業式から2〜3日と、休む間もなく学校まで行かなければなりません。

休みは多分GWまでないし、一年生と同じような扱いなので、坊主頭に近い短髪になっていました。

電話もろくにできなくなるかもと、彼がわたしを見て言いました。

何と言ったら正解か分からず、珍しく不安そうな高いところにある顔を見て

「嫌なら逃げたっていいよ。わたしも養えるくらい仕事頑張るから」

と言ってしまいました。彼は心底びっくりした顔をして、頷いた後に、

「ありがとう」

と、笑ってくれました。

きっと彼は防大時代みたいに耐えて頑張るんだろうなあと思いながら、一緒に駅まで向かいました。

赤い京急に、この時間に一緒に乗るなんてとても珍しい事です。

いつもは門限に合わせて戻る彼に手を振る寂しい車窓から、あの時計塔が見えました。

これからも、肩を並べて、いろんな景色を見ていきたい、そう思えた防衛大学校卒業式でした。

防大生との出会い方を探している女性へ
この記事を書いた人
小原台とお子
小原台とお子

大学1年生の頃に防大生とお付き合いした経験談を書いています。
同じような境遇の女性のために「防大生との恋愛」を綴ることで、少しでも前向きになって貰えたらいいなと思っています。

小原台とお子をフォローする
防大生との恋愛体験談
スポンサーリンク
国防男子の恋愛事情

コメント

  1. ころん より:

    まさか更新されるとは思ってなかったと言ってしまうと失礼なんですけど久しぶりにふらっと開いてみたら更新されていてとても嬉しかったです
    私も後1年後には今付き合っている防大生の方が卒業になるので楽しさと不安半々で楽しく読ませていただきました
    この先も更新されるご予定があるのかは分かりませんがぜひ読みたいです楽しみにしています