「彼氏がほしい…」という私の呟きから、紹介された未知の「防衛大生」。
ぼんやりとある「防衛大」イメージを凌駕する「防衛男子」について紹介していきます!
「防衛」男子との出会いのきっかけ
それはわたし、「小原台とお子」が大学一年生の夏でした。
田舎から上京してきたわたしは、ぼちぼち生活にも慣れ、それなりに楽しく過ごす中で…街中で見かけるカップル、カップル…
(楽しそうだなぁ)
(都会の恋愛は、なんだかキラキラして、大人の彼氏は何かあったらすぐかけつけてくれて、優しくリードしてくれて…)
そんな羨望が募り、
「わたしも都会で楽しく恋がしたい!」
強くそう思うようになったのです。
防大生の友人(女性)から男性を紹介してもらう
思い立ったら即行動のわたしはある男性を紹介してもらいます。
紹介をしてくれたのは、防大に通う友人でした。
「じゃあ、同期紹介するよ!ちょうど彼女ほしがってたの!」
そうして防大生の男性を紹介して貰ったのです。
それが「楽しい恋」とかけはなれたものになると知らずに…。
LINEばかりの毎日
『はじめまして、防衛大学校二学年の“彼”です。
同期の◯◯から紹介されて連絡してます。』
そんなLINEがきたのが一週間ほど前、
防衛大学…名前だけは何となく知ってはいました。
ですが実態がよく分からない防衛大生。
その大学生と私はLINEを交わしてます。
が……
『おはようございます。暑いですね。今日もがんばります。』
紹介された男性からのLINEはいつもこんな調子でした。
わたしは、どう返信したら良いのか毎回悩んでいました。
お堅い。これは、教授や、習い事の先生からの連絡ではありません。
相手の男性、「彼くん」の学年は一つ上。つまりまだ二十歳。
私より1つ年上の防衛大学生からのLINEのはずです。
(なんか全然打ち解けてくれない…)
毎日LINEしてるのに
『おはようございます』
『おやすみなさい』
の繰り返しでした。
まさに時報。
たまに、忙しい学校生活が垣間見得る『部活』『訓練』のワードが混じったりするだけ。
(…全然私に興味がないのかな?)
紹介してくれた防衛大学に通う友達によると「彼女がほしい」はずなのに。
全然デートに誘ってこない…。
…そして、お堅い文章にはお堅く返すしかない…
わたしも、いつものLINEとは違う、チャット形式ではなく、まるで「メール」「手紙」みたいに返事をしていました。
まさかのデートのお誘い
(この人は脈なしなんだろうな~)
とちょっと諦めムードになり…夏休みが終わってしまいました。
「彼氏がほしい!」と言っていた私の夏も終わったのです。
彼からの連絡も相変わらず朝と夜の「時報」だけです。
(同期の紹介だから、断れずにラインしてくれてるのかな~)
いよいよ申し訳なさも持ち始めました。
そんな秋になんと…!
「おはようございます。
よかったら来週、ご飯でも食べに行きませんか?」
えーーー!!!!
えーーーー!!!!!
彼からの衝撃のお誘いに私は、ただただスマホを凝視していました。