「それ、本当に、彼氏なの?」
彼氏とあまりに合えない時間が長すぎて、友人たちに突っ込まれる日々…。
そんな不安も胸に待った一ヶ月、秋が深まったころ、ようやく「彼氏」から連絡が入りました。
「次の土曜日、会えませんか?」
付き合いたてなのに会えない騒動(?!)から、気づけば一ヶ月もたっていました。
防大生とのデートと、彼の制服姿
一か月間の会えないその間、電話もなく、
(わたし、本当に彼氏出来たんだっけ)
なんて悩みながら女の子同士で遊び、勉強に励んでいると
「とお子さん、お久しぶりです。次の土曜日、会えませんか?」
と彼から連絡が着ました。
(あ!よかった!わたし彼氏いたんだ!)
そう安心したのは置いておいて、もちろんすぐに「OK」の返事をしました。
「うん。じゃぁ横浜駅、1300に(^^)」
この時(あ…はじめてのため口なんじゃないのこれは…)と少し感動しました。
それから私は少し緊張しながら土曜日を待ったのでした。
「制服」の「彼氏」
そして、約束の日、横浜駅で初めてのデートで彼が居たところで待っていると…。
彼がいない。
わたしは時間ぴったりに付いていたので、彼が遅れたことになります。
(お~なんだか時間に厳しいらしい防衛大のひとに勝つなんてうれしいかも)
喜ぶのもはじめだけ、十分たっても彼は現れませんでした。
連絡もないなんて、何かあったんだろうか?
LINEをいれてみるが既読にもならない。
(どうしたんだろう)
不安になって、彼が降りてくるだろう赤い京急の電車の改札に目をやると…
すると、視界に「紺色」が入ってきました。
かるーく肩を叩かれて、びっくりして「紺色」を見ると…。
(え?駅員さん??)
本当に、パッと見、駅員さんだと思いました。
紺色の制服、紺色のツバのついた帽子。
でも、違いました。
日焼けした顔は紛れもなく…。私の彼氏でした。
「すいません、いつになったら気づくかなあって、みてたんです」
彼は本当に面白そうに笑っていました。
わたしはといえば、
帽子についた金色のマーク
襟についた金色のマーク
袖についた金色のお花
ぴかぴかに磨かれた黒い靴
そして、彼の長身を包む、紺色の、学ランのような制服を凝視するしか出来ませんでした。
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